映画「パールハーバー」:封切騒動とその余波
5000万ドルかけた試写会と米軍の協力

ディズニー史上、もっとも手のこんだ試写会



5月21日、5000万ドル以上をかけた「パールハーバー」の特別封切試写会が、パールハーバーで開かれた。歴史的戦闘がおこなわれたまさにその湾に錨をおろしたアメリカ海軍最新の原子力空母艦「ジョン・C・ステニス」上にディズニーは世界最大の6階建てに相当する高さを持つスクリーンを組み立てた。招待されたのは、ハワイ知事、ディズニーの重役たち、8百人を超える軍のブラスバンドと軍人、パールハーバーの闘いを経験した元兵士、ワシントンの政治家、映画に出演したスターなど2000人あまり。
ゲストたちはディズニーのこれまでのどんな式典で使ったよりも長いという赤い絨毯の上を歩いて試写会場に進んだ。エンパイアステートビルの高さに匹敵し、フットボール場が10個はいるというステニスのデッキには、カリフォルニアの 「Planes of Fame(飛行機の殿堂)」ミュージアムから貸し出されたヴィンテージもののB-25爆撃機と P-40 戦闘機が陳列された。人気歌手フェイス・ヒルが動員されてアメリカ国歌を歌った。

AP通信のJean Christensen 記者の報道によると「the Pearl Harbor Survivors Association(パールハーバー生存者協会)のメンバーたちが赤いカーペットで覆われた桟橋を会場に向かって進むと軍のあらゆる部門からやって来た数百人の軍人たちは歓声をあげ拍手をおくった。元兵士の中には車椅子に乗った人もいたが、立ち止まって若い水兵や海兵隊員と握手をし、一緒に並んで写真におさまった。ゲストたちが夕焼けを眺めるうちに海軍先鋭隊SEALの8人の落下傘隊員が5000フィート上空のヘリコプターBlack Hawk から落下してみせた。The Hawaii Air National Guard(ハワイ航空州兵隊)所属のF-15戦闘機4機が、アメリカ合衆国を第2次大戦にひきこんだ戦闘で命を落とした2400人以上のアメリカ人の名誉をたたえて、'missing man'の隊列をとって飛行するとパーティ参加者たちの群れは黙祷を捧げた。映画が終わると大量の花火が打ち上げられ、パールハーバー・メモリアルとすぐ近くのミズーリ戦闘艦の上に火花となって流れおち、耳をつんざくようなフィナーレとなった。

ロイターのBob Tourtellotte記者が書いた記事の中でディズニーの特別イベント担当senior vice presidentのLylle Breierは、このイベントのことを「プランニングの点で史上もっとも手のこんだ映画特別試写会」だけれども数の点では最大ではなかったとコメントしている。1995年にニューヨークのセントラル・パークで開かれた「ポカホンタス」の特別試写会には10万人あまりが集まった。


  • 史上最高の予算。制作裏話
  • 5000万ドルかけた試写会と米軍の協力
  • 米主要紙・主要雑誌に出た作品評
  • 日系米人、旧米軍人たちの反応
  • 封切り直後の興業成績・海外での客の入り
  • 映画「パールハーバー」:その史実とフィクション
  • 映画の中で日本はどう描かれたのか
  • TV番組やウェブサイトにもパールハーバーものが目白押し
  • おもちゃの世界もパールハーバー
  • amazon.comも宣伝に一役
  • アメリカでの識者たちの声:なぜ、いま「パール・ハーバー」なのか
  • 映画「パールハーバー」日本上陸作戦
  • 日本の新聞記事から
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