Tour de New York 路上探索
セントラルパーク貯水池の新しいフェンス

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セントラルパークの貯水池(reservoir) の外周路は、ジョッキングのメッカとして知られている。これまでは高さ2メートル以上の金網のフェンスが貯水池沿いの外周路、1.52マイルをぐるっと囲んでいたけど、このほど模様替えで鉄製のゲート状のフェンスに据え替えられた。

この新しいフェンス、高さが1メートル程度と低いため、視界が抜群に開けた。目障りだった金網がなくなって、景色を楽しむことができるようになった。前のように高くて動物園の檻のようだったフェンスの威圧感が消えた。何という開放感の違いだろう!フェンスのデザインもシンプルだけど、なかなか洒落てて気が効いている。

僕は家が近所で、ここを散歩コースにしているので、この改善は大歓迎なのです。96丁目の入口から入り、外周路を時計と逆廻りに一周したり、時にはもう少し南下してビジターセンターのあるお城のところまで行ったりもする。運動不足解消がかかっているので真剣にやってます。

今回のフェンスの取り替えは公園整備のクライマックス。これまでもちょっとした箇所の手直し作業が行われているのには気づいていた。デコボコで歩きづらかった道などがいつの間にか整備されてたりしたので、実は感心していたのです。ほんのちょっと直すだけで見違えるようになる。急所を押さえてるところが心憎い。

2003年はセントラルパーク開園150周年記念の年でもあったので、整備と化粧直しが急ピッチで進んだのだろう。公園を管理をしているのはニューヨーク市のDepartment of Parks and Recreation Serviceだが、私設基金のCentral Park Conservancyと協力して、80年代からこの復興事業を続けてきているとのことである。昨今取り沙汰される"quality of life"の向上に貢献しているのだ。

マンハッタン島の河沿いをぐるり一周繋がるようにする歩行者・自転車専用道路も、近い将来の現実化に向けて完全着工する予定だそうで、歩行者天国さえなくなってしまった日本とは段違い。余談になるが、先進国の中でも特に日本は、外で遊ぶ子供を見かけない国なのだそうですよ。それってかなりヤバい状況なんじゃないかって気がするけど。

セントラルパークを不動産にせず、公共空間にしたのは先見の明があるアイデアだった。公園という公共空間が改善されていくのを見るのは、痒いところに手が届く的な感じがして、気持ちのいいものだ。僕らの税金も全く無駄になってはいないと視覚的に感じられる一瞬である。(リキ)

ニューヨーク市Department of Park and Recreation Serviceのサイト
http:// www.nycgovparks.org