女優梶芽衣子論
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梶芽衣子論」と大袈裟に始まったけど、最近の若者には馴染みのない名前だろう。でもタランティーノの「Kill Bill」は見たかな。僕も見ました。そして驚いた。クライマックスのユマとルーシーの決闘シーンの後、梶芽衣子主演映画「修羅雪姫」(73年度東宝、藤田敏八監督作品)の主題歌「修羅の花」(平尾昌章作曲、梶芽衣子歌唱)が流れたからだ。やっぱり「Kill Bill」って「修羅雪姫」のパクリ?おっと〜オマージュか?そういえばストーリー(原作小池一雄、作画上村一夫の劇画、女刺客修羅雪姫こと鹿島雪の復讐の物語)も似ているし、各章ごとに話が進んでいくのも同じ形式だ。「Kill Bill」終りのクレジットで流れる「恨み節」(女囚さそりシリーズ)も含めて、タランティーノも梶芽衣子ファンなのかなと思われ、一気にお友だち、お仲間気分になっています。

しかし今回は別に「Kill Bill」のことを書きたい訳じゃないのよ。面白い映画だったけど、女戦士ファンタジーでチャーリーズ・エンジェルスと大して変わらない。コスプレ的な女性のステレオタイプを屈託なく楽しんでしまうチャーリーズ・エンジェルスに軍配をあげてもいいかなと思うぐらいだ?ただ日本人の観客として日本のチャンバラ映画やヤクザ映画への愛情を感じさせるのは「Kill Bill」のいいとこかも。そうそう、これは梶芽衣子についての壮大な論文だった。梶芽衣子、なんちゅ〜か、とにかく美しかった(多分今も美しいだろう)。でかい鋭い目がたまらんのだ。そして雪のように白い肌。これ以上何を語る必要があろうか?っえ、それじゃ論文にならないって?まっいいじゃんか。とにかく修羅場に生きる不屈で孤独な女を演じる最初の女優だったのだ。文句なくカッコよかったのだ。そんなリアリティーは現在ではあり得ないかも知れない、少なくてもはた目には、けどまぁいいことにしましょう。

「修羅雪姫」は確か2作あって、どちらもニューヨークでビデオまたはDVDで見ることができます。2作ともめっちゃ面白いからお勧めです。「Kill Bill」みたいに単なるファンタジーではなく、歴史的(明治期)なリファレンスもあるので勉強にもなる。ついでに「女囚さそりシリーズ」もお忘れなく。「修羅雪姫」タランティーノにだけにリメイクさせないで現代版を柴咲コウ主演で作ったらいいのに? 彼女顔が似ているのだ、梶芽衣子に。顔が似てりゃいいてもんでもないか?

*「修羅雪姫」という同名の映画が近年作られたのは知っていますが、あれはむしろ忍者映画じゃった。 (リキ)