CAT: ニューヨーク発のメディア『ジパング』を主宰するジャーナリスト大竹秀子 1998年6月号(pp.16-17)美川憲子
産経新聞: 『ゆがみ・誇張ある』ニューヨーク・タイムズ報道の日本像/異文化対話の糸口に・・・在米邦人が検証本」 1998年9月23日/社会(p.24)

日本の暮らしや文化を紹介するニューヨーク・タイムズの記事について「全くのうそとは言いきれないが、誇張され、ゆがんだ日本報道」があると問題視。・・・ジパングによると、問題としているような記事がニューヨーク・タイムズに次々と登場するようになったのはここ数年。日本についての情報が少ない中で、米国との“違い”を強調し、すでに存在する「不可思議な日本」「遅れた日本」というイメージを再生産してしまうことを心配した。・・・ジパングの大竹秀子編集長は「なぜ情報の流れがうまくいっていないのか、原因を知っておかねばならない。この本は日本に向けては問題提起であり、アメリカに向けては従来のステレオタイプではなく生身の日本を発信している」と話している。
朝日新聞: 『笑われる日本人』/異文化理解するきっかけに 1998年9月24日夕刊(p.13)/コラム「単眼・複眼」メディアの外国報道や異文化理解の難しさについて考えさせられる一冊だ。・・・メディアの世界だけにとどまらない問題提起を、この本は含んでいる。
読売新聞: 日本女性を誤解しないで!!/NYの邦人グループが地元報道分析 1998年9月25日/生活(p.29)

電車の中の痴漢には抵抗せず、レイプ漫画も大好き。アメリカで報道されるこうした日本女性の姿は偏りがあるのではと疑問を抱いたニューヨーク在住の日本人グループが、アメリカで大きな影響力を持つニューヨーク・タイムズの日本発の記事を分析した「笑われる日本人」を日本語と英語で日米同時に出版した。25日には東京でこの問題のシンポジウムも開催する。
新聞協会報: 週間メモ 1998年9月29日(P.1)
産経新聞: 盛況「米国メディアの日本報道に見る誤解」シンポ/誇張・偏見・作為性、摩擦解消へ“舌戦” 1998年9月30日/社会(p.24)・千野境子

定員百二十人に二百五十人が参加を申し込む関心の高さだった。・・・主催者によると、ニューヨーク・タイムズのN・クリストフ東京支局長とS・ウーダン記者夫妻にも参加を求めたが、実現せず。だが欠席裁判になるのではとの心配は杞憂だった。討論の基調は、相手を批判することは自分を見つめることといった反省好きな日本人らしい姿勢も強かった。それが「米国の日本報道を問う」という討論の性格を薄めたきらいもあるが、貿易と異なり、メディアや文化の世界は日本側の完全な入超だけに、意欲的な試みだ。予定の時間を大幅にオーバーし、会が終わっても会場には話の輪がいくつもできていた。
日本経済新聞: 米紙記者の日本人観 1998年10月4日/コラム「ブックマーク」

「日本女性が読む野蛮なコミックス」「コンピューター時代、いまだにさまよう狐つき」という記事などを挙げ、日本のごく一部での現象を、まるで全体の出来事のように取り上げており、日本人についてのステレオタイプなイメージを植え付けかねないと論評している。
読売新聞: 米の日本報道の誤解討論/双方の問題点を指摘、メディア批判に意義 1998年10月5日夕刊(p.7)/コラム「手帳」

「米国メディアの日本報道に見る誤解」をテーマにしたパネルディスカッションが先月二十五日、東京都港区の国際文化会館で開かれた。月刊誌発行などの活動を続けるニューヨーク在住の日本人グループ「ジパング」(大竹秀子代表)が主催。社会学者で東大教授の上野千鶴子ほか、日米のジャーナリストが、パネリストとして参加した・・・発信側も伝える側も問題点ばかりのようだが、今回のようなディスカッションがなされたこと自体、米国の国内メディアが、他者の視点から、批判にさらされるようになったあかしであろう。その意味での、情報の���際化は、歓迎される時代の趨勢だ。日本のジャーナリズムも真摯に自問すべき課題であるに違いない。
新聞協会報: シンポジウム・米メディアの日本報道に見る誤解/偏った女性像植え付ける・米国の優越感が背景に 1998年10月6日(P.3)
新潟日報: 「外国でのゆがんだイメージ直したい」/「笑われる日本人」自費出版 1998年10月7日/文化(p.13)

ニューヨーク・タイムズよ、その偏った日本報道を改めなさい—。ニューヨーク在住の女性編集者やアーティストらが、米国の良心を自負するニューヨーク・タイムズ紙の東京発の記事を検証、批判した『笑われる日本人』を自費出版した。日本語と英語の両方で構成した本書は、なぜ誤解が生まれるのかを分析した上で、両国の読者に『対話』の大切さを訴える。
The Yomiuri America: NYタイムズ紙の日本報道記事に在米邦人が反論本出版/「笑われる日本人」の真相語る 1998年10月9日/1面

大竹代表は、「一連の東京支局発の記事は、映画インディアナ・ジョーンズじゃないですが、エキゾチックな外国の現象をまるで冒険者の目を通して見ているかのようにおもしろおかしく伝えている。理解を促進するどころが逆に距離をおいてしまう。ステレオタイプの新しいバージョンではないのかと感じた」と語る。・・・これら一連の記事を読んだ在米邦人からは「あまりにもローカル過ぎる話を大々的に報じているので、それが現代日本を代表する姿と誤解される危険がある」(ライター、女性、34)、「天皇制や同和問題、阪神大震災時の暴力団の活動など日本のマスコミがタブー視している事柄をズバズバ書いているので面白い」(ジャーナリスト、女性、36)、「米国人の目にはこんな風に映るのかと思って読んだ。在米邦人には面白いが、記事を米読者がうのみにしてしまうと危険だと思った」(コンピューター編集者、女性、25)などの声が聞かれる。・・・大竹さんは、「クリストフ記者からは、日本人も一緒に笑って欲しかったと言われましたが、それは見当違いというもの。アメリカでマイノリティーの問題を書く場合ならもっと慎重になったはずでしょう」と話している。
日経ビジネス: 日本人を笑うNYタイムズ紙へ英訳付き反論本が海外で反響呼ぶ 1998年10月19日号(P.18)酒井綱一郎

カンパで資金を集めて、この9月に出版にたどりついた。初版2000部を出し、すぐに売り切れ。現在、二版を刷っている最中だ。英語の訳本を付けたため、コロンビア大学の図書館から「蔵書に加えたい」と申し出が来たり、スウェーデンの放送局が本を紹介したいと言って来たりと、日本国外での反響は大きい。
OCS NEWS: 飯村昭子のノートブック(68)『笑われる日本人』を出版したジパングへの手紙 1998年10月23日号(PP.32-33)
朝日新聞: NYタイムズ東京発日本報道に異議あり/NYの日本人グループが反論を展開 1998年10月31日国際地方版(p.24)阿部治樹

ニューヨーク在住の日本人ジャーナリストやアーティスト、学者ら十一人で構成するグループ『ジパング』が日英両語で自費出版した「笑われる日本人—『ニューヨーク・タイムズ』が描く不可思議な日本」が高い関心を集め、当初の予想を大きく上回る売れ行きをみせている。欧州のメディアからも注目され、インターネットでも論議が始まるなど、米国流の外国報道のあり方に首をかしげる人たちの共感を呼んでいるようだ。
論座: パネルディスカッション「米国メディアの日本報道に見る誤解」・米国メディアが伝える「日本人」1998年12月号(PP.140-155)
ハイファッション: NEW BOOKS 1998年12月号(P.241)
フィガロ・ジャポン:
LIRE[読む] 1998年12月号(P.95)Yohani Kibe
流行通信: FINAL FRONT/BOOK「ヘンな日本」の報道を、無力に笑って受け流しているばかりではいけない、と刊行。 1998年12月号(P.125)
エスクァイア日本版: 笑われる日本人 1998年12月号 (p. 161)

ジパングは、ニューヨーク在住のジャーナリスト、アーティスト 、学者、ビジネスマンなど11名からなる集団。95年以降「 ニューヨーク・タイムズ」に描かれた痴漢電車や沖縄レイプ事件など、 日本人に関する歪んだ報道を告発してきた。そして同紙東京支局長 へのインタビューを敢行し、その保守的な姿勢や売上至上主義がはびこったジャーナリズムの考え方を、鮮やかな手つきで暴き出す。 日本語と英語の両方で表記されているあたりにもその確固たる挑戦の 姿勢が窺える。そんな外国で暮らす日本人の意見にも耳を傾けたい。
日系の声: 書評 1998年12月・1999年1月合併号(P.17)サンダース・宮松敬子

我々カナダに住む者にはニューヨーク・タイムズは手に入りにくいが、全国紙のグローブ&メール紙が、時々記事の転載をするので、その内容と共にクリストフ/ウーダン両記者の名前を記憶している人��多いかと思う。・・・残念なのは、非常に幅広く各層の人からの意見やインタビューを試み、この本自体が驚くほどに厚みのある内容になっているにも関らず、紙面の都合とは思うものの、この十本の記事の英語の原文が載っていないため、読者が自分でその内容を把握し判断することが出来ないことである。だがジパングの編集者たちが試みる分析は、それぞれに的をえており、なぜ記事の内容に意見を申し立てたいのかがはっきりしていて分かり易い。・・・出版後の反響がカナダには伝わらないのが歯がゆいが、各方面からの声を聞きたい気が多いにする。
毎日新聞: 特集ワイド/NYタイムズの「日本」報道・読んでびっくり 1998年12月4日 夕刊(P.2)中井良則

米メディアにあって、ニューヨーク・タイムズは他紙より日本関係の記事が多いようだ。しかし、せっかくの記事も、日本人が読むと「えー」とびっくりすることもある。ニューヨークに暮らす日本人グループ「ジパング」が出版した「笑われる日本人 ニューヨーク・タイムズが描く不可思議な日本」は、そんな驚き、疑問、怒りから出発して、異文化の出会いや日米間の理解とは何かを探求する。とても刺激的な本を作った人たちと一緒に私も考えた。
毎日新聞: 特集ワイド/「日本は古いイメージのまま」ハリー・ハルトゥーニアン・ニューヨーク大学教授

1998年12月4日 夕刊(P.2)中井良則

「タイムズの記事を読むと、昔ながらの異国趣味を私は思い浮かべます。古いイメージをさらに強めるだけのね。それを読むアメリカ人読者は、日本人って風変わりなんだ、われわれの方がいいんだと思ってしまう。」
「日本やアメリカのどちらかが相手よりもっと近代的なわけではない。ふたつとも極端に進んだ近代国家です。ただ日本は違った方法で近代化を薦めている。日本人も中国人もフランス人もそれぞれ違った方法で、同じことをやっているんです。われわれが理解しなければならないのはこのことです。みんな近代、同じ世界、同じ時間に生きている。多分、それが日本人とアメリカ人が互いに平等に話そうとする時のひとつの道でしょう。」
朝日新聞: 「自戒しつつ読んだ」の反応も・「笑われる日本人」の出版を語る会NY 1998年12月19日・国際地方版(P.20)

「笑われる日本人」の出版のいきさつや反響を語る会が、このほど、マンハッタンの紀伊国屋書店で開かれた。・・・同書は九月の出版段階で二千部を用意したが、日米で順調に売れ、これまでに約六千部が出ている。書店内の喫茶コーナー前には約三十人が座り、いすのない人たちは書棚の間に立って、話を聞いた。
U.S. Japan Business News: 「笑われる日本人」著者が講演・紀伊國屋書店NY店で 1998年12月21日(P.9)
総合ジャーナリズム研究: 図書室 1999年冬号(PP.93-94)
Galac: MEDIA CROSSING 1999年1月号(P.53)伊藤洋子
新潮45: 特集・笑える日本人 1999年1月号(PP.100-126)オブチより報道したいこと/ニコラス・クリストフ(PP.101-102)

私は、記事を書く際に、ユーモアをまじえて書こうとしています。これは、対象となる人を笑うとか、バカにしているというのではなくて、その人々と一緒になって、事象を笑うという気持ちでやっているんです。・・・私は、総じて日本は非常にいい国だと思っているんです。それに、外人にとっても住むのにはすばらしい国です。というのは、外人だからということで、まわりの人たちが気を使って、遠慮してくれるからです。
U.S. Japan Business News: 話題の人・「笑われる日本人」ニューヨークでベストセラーに 1999年1月1日(P.7)
Join: 対談・二十一世紀の日米関係を問う/ニコラス・D・クリストフ VS舛添要一 1999年1・2・3月号(PP.6-19)
朝日新聞: 変化・米の日本報道/エキゾチック・ジャパン脱皮・「公園ママ」も記事デビュー 1999年1月23日朝刊、佐藤実千秋

米国ニュージャージー州に住む元ニューヨーク・タイムズ記者のエマーソン・チェイピンさん(七八)は、一九六三年から六六年までの東京特派員時代を懐かしんだ。・・・前任者からの引き継ぎは、「米国の読者が関心を持っている日本とは『芸者、富士山、桜』」だった。つまり、異国情緒だ。・・・朝日新聞と提携しているニューヨーク・タイムズ外報部長代理のスーザン・チーラさんは「米国の読者の関心は、エキゾチックでおかしい国日本から、自分たちにも通じる生活や文化をより深く理解することに変わっている」と言う。一方で、米国の日本報道が「新たなステレオタイプ(紋切り型)を生んでいる」との声もあった。ニューヨーク在住の日本人グループ『ジパング』は、昨秋、ニューヨーク・タイムズの記事を批判するブックレット「笑われる日本人」を自費出版した。・・・日本研究をしてきたニューヨーク大のハリー・ハルトゥニアン教授は「日本は近代化が遅れた国、米国に依存してきた国というイメージが強い。実体はすでに変わっているのに。それは日本人にも責任がある。自分たちの利益、関心を世界にどう示すかという問題に直面している」と指摘する。

文芸春秋:
特集・東京裁判99「ちょっと変だぞ、NYタイムズ:歩き方がヘンな日本人。日本女性はレイプ願望を秘めているー東京発ピュリッツァー賞記者が乱発するトンデモ記事」 1999年7月号(p.148-155)・大竹秀子